遺言書の付言事項
遺言書の付言事項は、人生の最終段階で、大切な人に向けて書く最後手紙でもあることから、
ラストラブレターとも呼ばれています
- 遺言書の付言事項とは
- 遺言者が遺言書に記載する法的拘束力のない文章で、遺言者からのメッセージや気持ちを大切な人に伝えるものです。法的拘束力はありませんので、必ず記載しなければならないものではありませんが、残された人のために、ぜひこの付言事項を使って、大切な人にメッセージを残しましょう。
- 遺言書を作成する際、まずは付言事項を最初に考えましょう
- 当事務所では、遺言書の依頼をいただいた際、最初に付言事項のご希望をお伺いいたします。理由は、この付言事項のご希望を伺うことで、遺言者の方の遺言書を書くことへの想いを感じることができるからです。ですから、皆様も遺言書の具体的な内容を考える前に、まずは、付言事項(大切な人への想いや気持ち、伝えていおきた事)を箇条書きで書き出していくことで、遺言書の大枠の内容もまとまってまいりますので、遺言書作成の際には、最初にまずは、付言事項を考えてみましょう。
付言事項の一般的な項目は、以下のような項目になります。
- 感謝のメッセージ
- 大切な人、家族や友人への感謝の気持ちや、思いを伝えるメッセージを記載できます。この感謝のメッセージを残すことで、残された方は、遺言者のどのような気持ちで、遺言書を残したかを感じ取ることができます。
- 遺産分割の理由
- 遺言書に記載した遺産分割について、なぜ、特定の相続人に、特定の財産を残す遺言書を書いたか、その理由をこの付言事項を使って説明することで、相続人間のトラブルを防止することができますので、遺産分割の理由や想いを記載しましょう。
- 葬儀の希望など
- 自分が亡くなった時の葬儀について、葬儀の形式や場所、参列者についての希望があれば記載します。
- その他、メッセ―ジや希望、思いなど
- その他、遺言者が大切な人に、伝えたいメッセージや希望、思いを記載します。